このような足の痛みでお困りではありませんか?

- 座る・立つ・歩く・足を組むといった動作の際に、足の付け根に痛みが生じる
- 朝起きた直後に足の痛みやこわばりを感じるが、時間の経過とともに改善する
- 足の付け根にだるさや違和感がある
- 足の付け根の痛みが徐々に強くなってきている など
足の痛みを引き起こす主な疾患
外反母趾
外反母趾とは、足の親指(母趾)が小指側へと曲がり、「くの字」に変形してしまう状態を指します。親指の付け根にあるMTP関節(中足趾節関節)の内側や足裏に痛みが生じることで、これまで履いていた靴が合わなくなったり、裸足で歩いていても痛みを感じたりするようになります。
主な原因は靴の形状にあります。特につま先の細い靴や幅の狭い靴を長時間履くことで、親指の付け根から先にかけて圧迫がかかり、変形が進行します。さらにヒールの高い靴は、親指の付け根にかかる圧力を強め、外反母趾の悪化を招きます。10代で発症するケースでは、人差し指よりも親指が長かったり、生まれつき扁平足気味であるなど、外反母趾を引き起こしやすい足の構造的特徴が見られます。中年以降に多く見られるタイプでは、靴による圧迫に加えて、筋力の低下や体重の増加も発症に影響します。
健康な足には縦方向だけでなく横方向にもアーチ構造がありますが、外反母趾が進行するとこれらのアーチが崩れ、扁平足の状態になります。その結果、親指の中足骨(中ほどの骨)が内側に扇状に広がり、先端の指が靴の中で外側へ押されることで変形が進行します。
主な症状
外反母趾が進行するにつれて、足の様々な部位に痛みが出るようになります。痛みの場所は個人差があり、MTP関節の内側にできる「バニオン」と呼ばれる膨らみに痛みが出る場合もあれば、人差し指の付け根の裏側に痛みを感じることもあります。また、これらの部位には硬いタコ(胼胝:べんち)ができやすくなります。 さらに、足の甲にあるリスフラン関節が変形して痛みを引き起こすケースや、外反母趾の進行に伴って足指が曲がってしまう「ハンマートゥ」を併発することもあります。
扁平足
扁平足とは、足の裏に本来あるべき「土踏まず」が平らになっている状態を指します。これは、足のアーチ構造が崩れることによって生じます。 足のアーチには、歩行時に地面から受ける衝撃を吸収したり、アキレス腱からつま先への力を効率的に伝えたりする重要な役割があります。特に土踏まずの形成に深く関わっているのが、3つのアーチのうち「内側縦アーチ」と呼ばれる部分です。 内側縦アーチは、足の内くるぶしの下を通る「後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)」が足の骨格を持ち上げることで形作られます。
成人期の扁平足
成人になってから発症する扁平足では、足関節周りの靭帯や腱の付着部が炎症を起こし、痛みや腫れが生じます。特に内側のくるぶし付近に症状が出やすいですが、損傷の程度によっては足の裏や外側にも痛みが現れることがあります。進行すると足関節の柔軟性が低下し、歩行が不安定になったり、姿勢の乱れから腰痛や頭痛が起こることもあります。そのため、全身のバランスや日常生活にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
幼児期の扁平足
乳幼児期の扁平足は、成長とともに自然に改善されるケースがほとんどです。ただし、先天的な足根骨癒合症などが原因で扁平足が残る場合もあります。 このようなケースでは、歩き始める時期が遅れたり、歩行が不安定になったり、姿勢の悪化に繋がる可能性があります。必要に応じて専門的な診察や治療を検討することが大切です。
足底腱膜炎
足底腱膜炎とは、足の裏にある「足底腱膜」と呼ばれる線維性の膜に炎症が起き、痛みを生じる疾患です。足底腱膜は、足の指の付け根からかかとにかけて縦に広がっており、足のアーチを支える重要な役割を担っています。この腱膜が硬くなったり、繰り返し負荷がかかることで微細な損傷が生じ、炎症や痛みを引き起こします。かかとの痛みを引き起こす疾患の中で最も頻度が高く、マラソン選手や中高年の女性、長時間立ち仕事や歩行をする方に起こることが多いです。
主な症状
足底腱膜炎の主な症状としては、かかとの内側前方を押した際に痛みを感じるほか、長時間の歩行や立ち仕事の後、あるいは座ったり寝ていた状態から立ち上がった時に痛みが走ることが挙げられます。歩き始めは強い痛みがありますが、しばらく歩くと軽減することも多いです。
しかし、夕方など足の疲労が蓄積する時間帯になると再び痛みが出てくる傾向があります。また、ランニングを開始した直後に痛みを感じ、運動を続けているうちに一旦和らぐものの、長時間の運動によって再発する場合もあります。
モートン病
モートン病は、足の指の付け根(中足部)にある靭帯の下を走行する神経が、慢性的に圧迫されることで起こる神経障害です。中年以降の女性によく見られ、進行すると神経が腫れ、「モートン神経腫」と呼ばれるコブのような病変を形成することもあります。
主な症状
この疾患では、足の中指と薬指の間、あるいは人差し指と中指の間に、ピリピリと刺すような痛み、焼けるような熱感、痺れ、痙攣といった神経症状が生じます。これらの症状は個人差があり、足の指に限らず、足の甲やふくらはぎにまで広がることもあります。 足の痛みを和らげる手段として、足底板(インソール)などの装具療法が非常に有効です。
足がもつれる、上がりにくいと感じる方へ

歩行中によくつまずく、足が上がりにくいと感じる場合は、神経や筋肉、脊椎の異常が原因のことがあります。代表的な疾患には、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、末梢神経障害(糖尿病性など)があり、放置すると痺れや歩行障害が進行することもあります。整形外科では、レントゲンなどによって神経の圧迫や筋力低下の有無を確認し、リハビリや薬物療法などで改善を図ります。
「最近よく足がもつれる」「階段でつまずく」と感じたら、早めの受診をお勧めします。
